南米西部に位置する赤道直下の国エクアドル。
日本人の観光客はそこまで多くないものの、ガラパゴス諸島や赤道記念公園など世界中から観光客が訪れる国の一つです。
近隣のコロンビアほど治安が悪くないものの、近年スリや強盗、タクシー関連のトラブルが相次いで発生しており、観光客は十分注意が必要となっています。
そんなエクアドルの治安は実際どうなのか?
自分の経験や海外の記事などから簡単にまとめさせていただきました。
エクアドルの情勢

エクアドルはどの区域が安全でどこが危険なのか。
外務省の海外安全情報に掲載してある、危険情報を見てみると。。。

エクアドル北部はコロンビアと隣接していることもあってかかなり危険な区域が多いです。
しかし、観光地である首都のキトや巨大バスターミナルを備えるグアヤキルは危険度がレベル1とさほど危険ではないようです。
実際私が行ったこの2都市とガラパゴス諸島は全く危険な印象はありませんでした。
エクアドル北部はレベル3の渡航禁止勧告が出ているのでなるべく行かないように心がけてください。
スリ対策は必須!

軽犯罪が多発しているエクアドルですが、中でもスリや強盗の被害が相次いでいます。
南米ではほとんどの国で注意が必要なスリですが、そもそもなぜ観光客を狙ったスリが多発しているのでしょうか。
おそらくその答えの一つは賃金の低さです
安すぎる物価と安すぎる賃金
南米諸国はブラジル、アルゼンチン、チリなどの先進国を除いて物価がかなり安いです。
が、それ以上に賃金が安すぎる国が非常に多いんです。
エクアドルのフルタイム労働者の平均月収は通常およそ300-350ドル、日本円でおよそ4万円ほどです。
また、家の家賃は月におよそ100-150ドル必要なので手元に残るお金は200ドルほどです。
いくら物価が安いからといってこの賃金では生活することがやっとです。
先進国寄りのアルゼンチンも一度デフォルトした過去があり、賃金はかなり安くなっているのが現状です。
この賃金問題が南米諸国のスリや強盗の増加に影響していると考えられます。
高価な持ち物は身に着けない
はい、スリに遭わないための対策の基本ですが、いかに貧乏そうに見せるかです。
服はもちろんのこと、意外とやカバン、時計など小物が高いと狙われる危険があるので、なるべく小物類は身に着けないようにしましょう。
歩きスマホもひったくりに遭う原因の一つなので、人混みでは使用するのは控えましょう。
ATMやお会計時には周りに注意

窃盗被害に遭うケースで多いのが、ATMでお金を引き落とした後や、お会計の後財布を鞄にしまう前などです。
お金を出すタイミングは周囲を見渡し、警戒心を強めて行動しましょう。
また、100ドル札のような高価な紙幣は南米諸国ではかなりの大金なので、極力外で出し入れしないようにすべきです。
強盗に遭ったら。。。
注意していてもスリや強盗に遭ってしまうこともやはりあります。
そんな時は間違っても抵抗せず、大人しく見逃しましょう。
観光客が強盗に抵抗して射殺されたり、刺される事件が近年起こっています。
強盗に遭っても大丈夫なように財布を2、3個用意し、お金を分けて入れておくことをおススメします。
タクシー犯罪の恐ろしさ

観光客にとって必要不可決なタクシーですが、選び方を間違えると犯罪に巻き込まれるケースもあります。
海外のタクシー犯罪でよくある移動料金のぼったくりがここエクアドルでも見受けられます。
また、乗客を乗せた後人通りの少ない路地に行き、仲間がタクシーに乗車してきて複数人に囲まれて恐喝されるグループ犯罪も中にはあるそうです。
高くても安全なタクシーを!
なるべくトラブルに遭わないようにするには、乗車するタクシーの選び方も重要になってきます。
エクアドルでは、タクシーの運転手全員が免許を受けているわけではありません。
免許を受けたタクシーは、前面と背面のナンバープレートがオレンジ色です。
またドアや窓の上などに正規タクシーを証明するステッカーを貼っています。
もし路上でタクシーを止める時は料金は少し高いかもしれませんが、正規タクシーであることを確認してから乗車しましょう。
正規タクシーはほとんどの車が車内に防犯カメラと通報可能な緊急ボタンを配備しており、非常に安全です。
もし判断が難しい場合は、近くのホテルに手配してもらうのが良いでしょう。
最低限守るべき5つのルール

以上簡単にエクアドルの治安を書きましたが、そのまとめとして最低限守るべきルールを5つ以下に挙げました。
- コロンビアとの国境付近には行かない!
- 高価な物、特に宝石や時計は身に着けない!
- 財布を出す時は周りを警戒し、高価な紙幣は出さない!
- 被害に遭ったら抵抗せずに諦める!
- タクシーは正規のみ!
エクアドルはスリや強盗は多いですが、私の大好きなガラパゴス諸島もあり、魅力的な国の一つです。
身の安全を確保しながら是非エクアドルの旅を楽しんでください。